近況報告

今日は文章だけですが考えてることをつらつら書こうかなと…



大体Twitterで近況報告しているのでわかってる方多数と思いますが、昨年末ごろやっと新規就農いたしまして、現在はハウス建設へ向けて日々動き回っております。

わかってましたがやっぱり大変です。
それでももう農地も決まり、あとは融資だけという感じ。



現在ハウスを間借りしているのですが、それが始まったのが一昨年の11月ごろ。
作物が違うのでハウスの環境を知りそれを整えるのに現在も必死になってます。やはり熱帯植物が栽培できるハウスって特殊というか、高価になります。

今はアーチ型ハウスでやっているのですが、多分軒高は2m。大型換気扇があるので中の空気は一気によく抜けます。暑くなればこの換気扇が回るのですが、結構な風が通るのでドライヤーで乾かされているような感じですかね。
冬場はほぼ回らないですが春や秋は日中でも回るので結構乾燥します。移動した当初、ハウス内なので大丈夫だろうと思っていた湿度がかなり足りなくなっていたのですね。これに早く気付けず、この前にスラウェシ島から持ち帰ったアリダマは養生が出来ずにほとんど枯れてしまいました…。
去年はこの乾燥と暑さを防ぐために市販のガーデンミストを多めにつけてなんとか乗り切りました。このガーデンミストを使った暑さ対策はベランダでパイプハウスで栽培していた時に使ってある程度うまくいったものでした。しかしこれが失敗だった…。
それは水です。家で使ってた時は水道水なのですが、農場では農業用水。池の溜まった水を引いてきているのですが、その水の中にはたくさんの細菌や藻があります。それを日中絶え間なく噴霧していた&高温によるストレスにより細菌性の病気が大量発生。弱いアリダマから徐々に、たくさん枯れてしまいました。

冬場は何もないのかというとそうでもない。
借りているハウスは隣に建物が建ってしまって日照が少なくなってしまったので使わなくなった場所なので、日照がとにかく少ない。
一番日照が少ない時期は昼12時〜16時の4時間しか直射が当たりません。
そうなると朝温度が上がるのが遅く、暖房費も嵩むし、植物もほとんど成長しません。秋口に輸入した植物はうまく育たず、多くが枯れました。



…とまぁこんな感じで失敗続きでだいぶ痛手です…。他にも地下に移動させたアリダマ実生株が一時期空気の悪さでこちらも多くが枯れたり成長が鈍ったりと、まぁとにかく環境が悪い。うちで扱うものは比較的中型ぐらいの植物が多いですし、ガラスケースでやれるようなものは少ないんですね。なのでもう普通にラン屋さんみたいな温室がいるわけです。

一括りにハウスと言えど、構造によって環境は様々です。
熱帯植物に適した環境は高湿度、冬場の高温、ここからさらにジメジメしたものだと、水質と、風の弱さです。特に風は厄介です。
先ほど言った自分が借りているような換気扇で風を抜くようなタイプだと、湿度変化が大きくストレスになり、そもそも弱いものだと乾燥でダメになってしまいます。
これを防ぐにはなるべく高温の空気を上に逃すべくハウスに高さを持たせて、屋根の窓を開閉させて熱を逃すような構造が必要になります。
観葉、ラン屋さんなんかでよく見る屋根型の大きなハウスですね。やっぱりあれが理想だと思います。…でも高いんですよ。大体それの相場がビニールで坪5万、ガラスで坪10万ぐらいです。じゃあ安くても100坪500万ぐらいかーと思ってしまいますよね。
これはほんとにハウスだけなので、ここからさらにカーテン軸、内張ビニール、遮光ネット、植物棚、暖房機器などかかってきます。
しかも自分は熱帯植物でも高山性のものもあるので環境を変えたりしたいんですよね。なんなら実生株も…とか今後の計画考えると色々と現実的じゃないなと。事業計画も含めてほんとかなり考えてたくさんの会社に見積もりとって打ち合わせして、ようやく新ハウス建設図も出来上がってきました。
新ハウスの詳細スペックはまた別記事で書こうと思います。
ちなみに欲を言えば暖房も温湯暖房が最高ですね。温風暖房機だと風が結構強いので直撃するところだとそれこそドライヤーみたいになります。でも高いのでその他の工夫で乗り切ります…。



そんなこんなことあってのハウス建設なんですよね。
このままじゃ事業が危ういです。一刻も早くハウスを建設し引っ越したい。
マニア系というか、こういう趣味の比較的高価格帯の植物で新規就農した人って最近いるんですかね。新規就農のこともかなり詳しくなったのでこれも別記事で近いうちに書き残しておきたいと思います。
観葉ともランとも環境が違うので、一番参考になったのが食虫植物農家と植物園でしたね。いやぁ特殊でお金がかかる…。ここに入ってないんですが農地も買わなきゃいけないんですよね。借りてもいいんですが、色々問題があるので買います。まぁ一生やりますし、出来ることなら一代で終わらせたくないし。

どんな環境が最速でよく育ち生産出来るのか。イメージは結構出来てるんです。それが実現出来ればより良い苗を提供出来るはず。
特にアリダマ実生株は小さいままの苗での販売で申し訳ないです。これじゃあ魅力が伝わらないのはわかってはいるのですが今はこれが精一杯…。今買って頂いてる方達には本当に感謝しています。

今回の融資、まだまだ実績が足りないので頑張っても望む額はギリギリ借りられなさそうです。足りない額はクラウドファンディングを利用したいなと考えていますのでその時はまた応援よろしくお願い致します。





……あれ?こんな感じの終わりでいいのか?笑
話したいこと山盛りで書いてたらだいぶ端折ってしまいました…
引き続き文章だけの投稿少し続くと思います笑



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