一年を振り返って

もう一年が終わるんですか…信じられない早さで過ぎ去っていってしまいました…。
Twitterとかちょっと遡って見てみると去年の10月ごろに温室建てるのは4、5年後かなとか言ってたんですよね。まさか翌年建てるとは笑


ここ数年は一年ごとに激動って感じですが今年は特に激しかったです。
真剣に人生や経営について考えたら、今動くしかないな、っとなって怒涛のスピードで動いてきました。『あれ、このままじゃ来年からの未来が見えない…?潰れる…?』となったんですね。
コロナは一向に落ち着かず海外に行けないし、行けるようになったとしてそれはいつになるのか?そうなると仕入れがなかなか出来ない?今までの増殖方法、環境でやっていけるのか?とにかく不安になりましたが潰れるわけにはいかないので、じゃあもう今考え得る最高の環境をどんな手を使ってでも作り上げるしかない!となりました。
まず融資受けたいけどどうすればいいのか聞きにいって、ハウスとか諸々の設備がそもそもいくらかかるのか見積もり取り始めて…と、なんか必死に動いてたらなんとなく形になってきて今に至りました。(超ざっくり)


たくさん勉強もしたし経験もした一年でもありましたね。特に融資とか。
まだブームにもなっていない植物を普及するところから始めて経営が成り立つようにしてさらに売り上げを伸ばしていく。ざっくり言うと簡単ですが、これをしっかりエビデンスもつけて数字にして組み立てていくんです。自分でなんとなく自信があって成功するんだ〜みたいなのを、全く植物知らない人に説明できるように事業計画を作り上げていく。これをひたすらやってましたね…。


経営の方だけじゃなく普及活動の植物園展示協力も今年は3箇所やりました。
意外?に大変なんですよね…。大事にしてる植物を遠方まで運んで展示するのって、体力的にも精神的にも結構疲れます。やりたくてやってるし、頼んでやらせてもらってたりするんですけど、複雑ですね。
でもこういう展示って、お金にはならないからこそ、何か自分が大事にしてる本質的な部分と向き合えると言うかなんと言うか…。まだあまり言葉にできないな笑
植物園の方達とも協力しあって話せるのはとても良い機会です。当たり前ですがみんな植物の魅力をどうにか伝えるのに必死に頑張っている。自分は主に販売が主だけど、どうしたらわかりやすく魅力が伝わるのかとても参考になり勉強になっています。
来年は一年展示協力はお休みしますが、またパワーアップして企画しますので楽しみにしていてください。


新しいアリ植物の導入は難しいなと思ってたんですが、最後の方はなんとかアリダマとかも色々と導入出来ました。結構珍しい面白いのが入ってきたので、展示とかでお見せできるといいですね。しかし、やっぱりアリダマ野生株って高確率で死ぬんですね〜…。なんか少し忘れかけてましたこの辛さ。この辛さを味わせないために生産農場を立ち上げたんでした。人柱となって生産頑張ります…。


イベントも後半は徐々に復活してきましたね。
やっぱりイベントは楽しい!直接顔見ながら話せるのってやっぱり気持ちがいいですね。植物も写真より実物見ると色々欲しくなっちゃいます。自分が扱ってるのみたいな少し癖のあるものは直接話さないとニュアンスが伝わりづらかったりするのでありがたいですね。ただやっぱり遠方の人は難しかったりするし、折角コロナ禍でリモート文化も広まったのだから利用して何かやってみたいなとも考えてます。


そして何より初めてのクラウドファンディング!
想像以上に色々な方々にご支援いただけて本当に嬉しかったです。
大きな融資が通った段階でしたが、資金面でまだ余裕がなかったり、人手が無くて業務で疲労していたりで精神的にも肉体的にも疲弊してしまっていたので、皆様のコメントでとても元気付けられました。あのページのコメントは一生の宝物です。
まだ個別にお礼出来てなかったりリターンが遅れてしまって申し訳ないです…。


あと大きなことと言えば日本蟻植物協会を立ち上げちゃいました。やるからにはしっかりやりたいなと思ったのと、植物園との繋がりで何か出来ないかなと考えていたので、一般社団法人として設立しました。
普及活動はやっぱり重要で力を入れたいと言うことなんですが、趣味家同士の繋がりも作りたいなと。やっぱりこういう趣味って、好きな人同士で語り合うのも楽しみの一つだと思うんですよね。イベントとかまさにそうだと思います。
栽培も人それぞれ色々あって、正直こちらの農場での環境って、生産スピードを考えて莫大な金額投資して作っているので参考にならない部分も多いと思うんですよね。あと趣味家の人って扱いが丁寧で栽培上手い人が多いので、自分も参考にさせてもらいたいなと思ったり笑
あとはあれですね、こうしてHPも作ったのに全然情報発信が出来ていないのでやるしかない環境を作りたかったと言うのもあります笑
…とか言いつつまだ協会HPが出来ておらず募集もまだなんですが……もう少しお待ちください…すみません……。




うーんなんだろう、全然書き足りないけどまとまらないな笑

とにかく人に助けられた一年だったなと感じます。
ハウス作りとかもたくさんの人に聞いてアドバイスもらったりしましたし、融資に関しては農協や銀行の担当の人にとても助けられましたし、各種申請や就農計画書などでは役所の人にも協力いただいたり、農地探しでは農家の人や不動産センターの人に探してもらったり、経営に関しては税理士の人に指導してまとめてもらったり、家族や知人やお客さんには資金面で助けてもらったり……もう色々とキリがないぐらい助けてもらいました。
間違いなく人生で一番人に助けてもらった一年でした。

来年もまたさらに多くの人に助けられそうな予感です。
いよいよ2月ごろには新温室が稼働予定。アリ植物園芸の幕開け!といきたいところです!
今ちょっとした執筆のために改めてアリ植物の勉強してるんですが、やっぱりめちゃくちゃ面白いんですよねぇ。自分の人生をかけてまで追求していきたいと思える面白さがアリ植物にはあります。なんとか皆さんに伝えられるよう頑張らねばと再度思いました。


なんだかだらだらと書いてしまってすみません笑

今年一年、応援いただきましてありがとうございました。
また来年もよろしくお願い致します。


クラウドファンディングありがとうございました!

クラウドファンディングが無事終わりまして、結果、目標金額の1,000,000を大きく上回り3,017,000の支援が集まりました!
改めまして本当に本当にありがとうございました!

気付けばこちらにクラウドファンディング開始のことを書くのも忘れていました…。
ただ、色々な想いはクラファンのページに集約して書けたと思うのでご支援いただいた方々には伝わったかと思います。


理想とする目標は高く、やりたいことやこだわりたいことがたくさんあるのですが、現在はやることが多くて完全にキャパオーバーとなっているのでなんとかしなきゃです…。
つい最近まで色々なことが重なって心労が半端なく、ついつい周りやSNSで弱音を吐いてしまっておりましたが、今回のクラファンでの皆様のご支援やコメントにとても勇気づけられ持ち直すことができました。ありがとうございます。

まだ知名度も低いアリ植物というものに興味を持っていただき、ここまで支援額が集まったのは自信にも繋がりましたし、本当に嬉しく思います。


園芸としてのアリ植物はここから始まります。
まずは原種をより多く集め、生態も含め魅力を紹介、生産普及させ、並行して栽培下で交配や変異など選抜し栽培品種を作出する。
特に交配など栽培品種などはほとんどなく、やれることがとても多く楽しみです。

また、アリ植物の代表格、アリダマの種類が豊富なパプアからの輸入ルートもある程度確立出来たので今後より面白いものを紹介出来ると思います。
温室建設の計画に伴い、生産するためのアリ植物のより多くの種の導入は一つ課題となっていましたが少しクリア出来そうです。


今後の課題は温室の栽培環境の調整と、何より経営です。
光熱費一年間分はおおよそ算出して融資申請を出しているのでそこでしっかり見極めて調整するのと、栽培環境も一年間でデータをとって効率よく改善していきます。
栽培環境が変わり、経営規模が大きくなった時に、どのくらいの株を残しておけばどのくらいのスピードで生産できるのか。このあたりが未知数で一番重要なポイントなのですが、これも1年間である程度見極めなければいけません。
ある程度わかるだけでもだいぶ今後の計画が立てやすく、現状では全く掴めずになるべく多く残しておかなければならないので、今が一番厳しいですね。あと場所が無いし……本当に温室稼働が待ち遠しいです笑

温室建設は計画より遅れてしまっていますがそれ以外は問題なく進んでおります。


今週から基礎工事が始まり、徐々に形となっていくのはとても興奮しますね!
随時更新していきますので、その興奮を共有出来たらと思います。





近況報告

今日は文章だけですが考えてることをつらつら書こうかなと…



大体Twitterで近況報告しているのでわかってる方多数と思いますが、昨年末ごろやっと新規就農いたしまして、現在はハウス建設へ向けて日々動き回っております。

わかってましたがやっぱり大変です。
それでももう農地も決まり、あとは融資だけという感じ。



現在ハウスを間借りしているのですが、それが始まったのが一昨年の11月ごろ。
作物が違うのでハウスの環境を知りそれを整えるのに現在も必死になってます。やはり熱帯植物が栽培できるハウスって特殊というか、高価になります。

今はアーチ型ハウスでやっているのですが、多分軒高は2m。大型換気扇があるので中の空気は一気によく抜けます。暑くなればこの換気扇が回るのですが、結構な風が通るのでドライヤーで乾かされているような感じですかね。
冬場はほぼ回らないですが春や秋は日中でも回るので結構乾燥します。移動した当初、ハウス内なので大丈夫だろうと思っていた湿度がかなり足りなくなっていたのですね。これに早く気付けず、この前にスラウェシ島から持ち帰ったアリダマは養生が出来ずにほとんど枯れてしまいました…。
去年はこの乾燥と暑さを防ぐために市販のガーデンミストを多めにつけてなんとか乗り切りました。このガーデンミストを使った暑さ対策はベランダでパイプハウスで栽培していた時に使ってある程度うまくいったものでした。しかしこれが失敗だった…。
それは水です。家で使ってた時は水道水なのですが、農場では農業用水。池の溜まった水を引いてきているのですが、その水の中にはたくさんの細菌や藻があります。それを日中絶え間なく噴霧していた&高温によるストレスにより細菌性の病気が大量発生。弱いアリダマから徐々に、たくさん枯れてしまいました。

冬場は何もないのかというとそうでもない。
借りているハウスは隣に建物が建ってしまって日照が少なくなってしまったので使わなくなった場所なので、日照がとにかく少ない。
一番日照が少ない時期は昼12時〜16時の4時間しか直射が当たりません。
そうなると朝温度が上がるのが遅く、暖房費も嵩むし、植物もほとんど成長しません。秋口に輸入した植物はうまく育たず、多くが枯れました。



…とまぁこんな感じで失敗続きでだいぶ痛手です…。他にも地下に移動させたアリダマ実生株が一時期空気の悪さでこちらも多くが枯れたり成長が鈍ったりと、まぁとにかく環境が悪い。うちで扱うものは比較的中型ぐらいの植物が多いですし、ガラスケースでやれるようなものは少ないんですね。なのでもう普通にラン屋さんみたいな温室がいるわけです。

一括りにハウスと言えど、構造によって環境は様々です。
熱帯植物に適した環境は高湿度、冬場の高温、ここからさらにジメジメしたものだと、水質と、風の弱さです。特に風は厄介です。
先ほど言った自分が借りているような換気扇で風を抜くようなタイプだと、湿度変化が大きくストレスになり、そもそも弱いものだと乾燥でダメになってしまいます。
これを防ぐにはなるべく高温の空気を上に逃すべくハウスに高さを持たせて、屋根の窓を開閉させて熱を逃すような構造が必要になります。
観葉、ラン屋さんなんかでよく見る屋根型の大きなハウスですね。やっぱりあれが理想だと思います。…でも高いんですよ。大体それの相場がビニールで坪5万、ガラスで坪10万ぐらいです。じゃあ安くても100坪500万ぐらいかーと思ってしまいますよね。
これはほんとにハウスだけなので、ここからさらにカーテン軸、内張ビニール、遮光ネット、植物棚、暖房機器などかかってきます。
しかも自分は熱帯植物でも高山性のものもあるので環境を変えたりしたいんですよね。なんなら実生株も…とか今後の計画考えると色々と現実的じゃないなと。事業計画も含めてほんとかなり考えてたくさんの会社に見積もりとって打ち合わせして、ようやく新ハウス建設図も出来上がってきました。
新ハウスの詳細スペックはまた別記事で書こうと思います。
ちなみに欲を言えば暖房も温湯暖房が最高ですね。温風暖房機だと風が結構強いので直撃するところだとそれこそドライヤーみたいになります。でも高いのでその他の工夫で乗り切ります…。



そんなこんなことあってのハウス建設なんですよね。
このままじゃ事業が危ういです。一刻も早くハウスを建設し引っ越したい。
マニア系というか、こういう趣味の比較的高価格帯の植物で新規就農した人って最近いるんですかね。新規就農のこともかなり詳しくなったのでこれも別記事で近いうちに書き残しておきたいと思います。
観葉ともランとも環境が違うので、一番参考になったのが食虫植物農家と植物園でしたね。いやぁ特殊でお金がかかる…。ここに入ってないんですが農地も買わなきゃいけないんですよね。借りてもいいんですが、色々問題があるので買います。まぁ一生やりますし、出来ることなら一代で終わらせたくないし。

どんな環境が最速でよく育ち生産出来るのか。イメージは結構出来てるんです。それが実現出来ればより良い苗を提供出来るはず。
特にアリダマ実生株は小さいままの苗での販売で申し訳ないです。これじゃあ魅力が伝わらないのはわかってはいるのですが今はこれが精一杯…。今買って頂いてる方達には本当に感謝しています。

今回の融資、まだまだ実績が足りないので頑張っても望む額はギリギリ借りられなさそうです。足りない額はクラウドファンディングを利用したいなと考えていますのでその時はまた応援よろしくお願い致します。





……あれ?こんな感じの終わりでいいのか?笑
話したいこと山盛りで書いてたらだいぶ端折ってしまいました…
引き続き文章だけの投稿少し続くと思います笑



東山植物園でのアリ植物展示のお知らせ

HPを全く更新出来ておらずすみません…

コロナ禍でもなんとかやっており、規模拡大の計画も進めております。
まだしばらくバタバタですが、なんだかこの先ずっと落ち着くことは無さそうなのでなんとか更新できるよう予定立てます。

とりあえず展示のお知らせです。



明日4/23(金)に、東山動植物園で長く改修作業が行われていた重要文化財・温室前館が8年振りにオープンします。昨年展示させていただいたご縁から、今回のオープニング展示としてアリ植物展を任せていただきました。温室の西花卉室全てを展示方法含め全体的にプロデュースして欲しいとのお話だったので、重要な日だしやったこともないしで不安でしたがなんとか良い形で展示出来たかなと思います。
ピカピカの歴史ある温室は美しいし、その中で育つ植物たちもより一層美しく見えていると思うので、是非ご都合つけばお越しください。

展示パネル内容や植物は昨年とほぼ一緒ですが、いくつか複数株持ってきてますのでよりボリュームが感じられると思います。
そして今回はジオラマ展示を作成しました。
昨年渡航禁止ギリギリに行ったバリでの自生地風景を、その時持ち帰った植物たちで構成してあります。初めてなのでちょっと拙いかもしれないですが……

少しだけ展示風景を載せておきます。

アリ植物展は4/23〜5/9までです。


土日、及びゴールデンウィークは入園に事前予約が必要ですのでご注意ください。
こちらからご確認、ご予約をお願い致します。

今年は夏頃に咲くやこの花館、京都府立植物園、広島市植物公園でのアリ植物の展示を予定しています。
最近また感染者数が増えてきたので急な変更などあると思いますが開催されることを祈ります…

今回の展示期間中は初日のオープニングとゴールデンウィーク中のどこかで温室にいようかなと思います。
見かけたら声かけて色々聞いてください。


それではよろしくお願い致します。

アリ植物とは

アリ植物とはアリと共生関係にある植物。
じゃあどう共生関係にあるのか、定義はなんなのかという話。

アリ植物の3つの関係

エライオソーム

まず1つ目のエライオソーム(種枕)。植物の種子についている付着物で、アリが好む餌となっている。アリは餌として巣に持ち帰り、植物はアリによって種子を遠くまで拡散させる仕組み。
この仕組みを持つ植物は約11000種。 片利共生など日和見的な相互作用。

花外蜜腺

2つ目は花外蜜腺。英語ではextrafloral nectar, 略してEFN と表記されることが多い。
言葉からわかる通り花の蜜ではない、その他の葉などの箇所から分泌される蜜。
真珠体と呼ばれるものやアリアカシアの葉に付くベルティアン体も広義で花外蜜腺と言っていいと思う。この蜜を利用してアリなどに植物体を守らせるなどしている。
この仕組みを持つ植物は約4000種。 片利共生など日和見的な相互作用。

ドマティア

3つ目はドマティア。ダニ室と呼ばれるものと同じで、植物自体が空洞を持つ箇所を作り、その中にアリなどを住まわせる。アリ専用のダニ室と言う意味でMyrmecodomatium とも呼ばれる。
植物は住み家を提供し、アリは住み家を守るためにも植物体を守る。さらに排泄物や死骸などを栄養として吸収する機能を持つものや、その植物体でしか巣を作らないなど、強い共生関係を持つものもある。
この仕組みを持つ植物は約700種。 相利共生など義務的な相互作用。

それぞれ簡単に説明するとこんな感じ。
さて、ここで改めてアリ植物とは、と考えると、アリと共生関係にある植物はとても多いことがわかると思う。

その中でもドマティアを持つ植物は熱帯地域にのみ分布しており、アリとの相互関係もより義務的な共生関係となっている。
「アリ植物」と言う言葉の定義は曖昧ではあるが、園芸においてその造形を楽しむと言うことであればドマティアを持つ植物のことをアリ植物と呼ぶべきなのではないかと思う。
Guillaume Chomicki氏の『Phylogenetics and molecular clocks reveal the repeated evolution of ant‐plants after the late Miocene in Africa and the early Miocene in Australasia and the Neotropics』によるとこのMyrmecodomatiumを持つ植物は約700種(約160属50科)ほどあるとされているが、調査を続ければ約1140種あるとも言われている。

アリの多様化の背景には植物の多様化がある。
Veronika E. Mayer氏らの『Current issues in the evolutionary ecology of ant–plant symbioses』 によると、アリは白亜紀後期から多様化したと考えられており、植物は白亜紀初期ごろから花を咲かせる植物(アンギオスペルマム)が多様化し急速に広がった。この花を咲かせる植物(アンギオスペルマム)の拡大により草食性昆虫の増加や植物上の食物資源がより豊富となり、より多くのアリを植物に引きつけ、アリと植物の相互作用の進化の機会を増やしたと考えられている。その結果、アリは植物に集まる草食昆虫を餌として狩りをすると、結果植物の食害は少なくなり、それに目をつけた植物がアリを利用し体を守るように進化したり、種子散布のために種子に絵餌をつけ運ばせたりなど、多くの相互作用を生み出すことになったという。



また、南米と東南アジアのアリと植物の関係には違いがあったりする。
そのあたりなどなど書き始めるとキリがないぐらい膨大なので少しずつ書いていくようにします。

ちょっと脱線したかもしれないですが、アリとの共生関係が強い順としては
エライオソーム < 花外蜜腺 < ドマティア の順です。

花外蜜腺はアリだけと言う訳でもないし、複雑な相利共生関係があるものもあるけど無いものも多いです。
また、南米のチランジアの一部の葉の間にアリが巣を作るのでアリ植物と言われたりしていて、確かに栄養を吸収出来るような構造、生態があるものもあるようですが全てでは無いと思います。
アリと植物の関係はまだまだ詳しく調べられていないものが多く、これら全てを『アリ植物』と呼ぶのは疑問です。そもそも、アリ植物と聞いて思い浮かぶのは食虫植物のようなわかりやすい変わった器官を持った変わった姿の植物と言うイメージになると思うので、混乱しないようにするならば園芸におけるアリ植物とはドマティアを持った植物とすれば良いのかなと思います。

最近ではMonolena が海外でアリ植物とされて販売されて日本にも入って来ていますが、関係について研究されたようなソースがなく、ただ真珠体が出来るからそう言われているような気がします。もちろんその中でも関係性がある種はあるのかもしれないけどわからないですね。

色々調べるとわかるのですが、アリに関わらず植物は多くの生き物と複雑な関係を持ち進化しています。自分はわかりやすく「アリ植物好き」として活動していますが、生物多様性がわかりやすく面白く学べる変わった植物全般が好きです。


最近園芸において『アリ植物』がただの商売の売り文句になっているような気がして気になったので簡単ですが少し書いてみました。
日本語で説明されたネットの記事もなく、調べるのが難しいので言ったもの勝ちにならないように、せめて海外の研究者の論文を自分も勉強がてらここに書いていけたら良いなと思います。

アリ植物展示について御礼と感想

咲くやこの花館と東山植物園でのアリ植物の展示が終了いたしました。
このコロナ禍で、来て欲しくても宣伝していいものかどうかとか色々な想いでいましたが、結果多くの人にとまではいかずとも最低限魅力が伝わる展示ができたのではないかと思います。ご来場いただいた方々本当にありがとうございました。

植物園側から声をかけられたわけでは無いので、地道に色々な植物園にコンタクトを取り、アリ植物のプレゼンをしていきました笑
話し始めると皆さん興味深く話を聞いてくれたし、色々な方を紹介してくれたり、面白い良い展示が出来るよう協力してくれて本当に感謝感謝です。
結果多くの人に協力いただいて開催となりました。展示に際してご協力いただいた方々、ありがとうございました。

初めての植物園での展示協力という形でしたが、短い時間の中でやりとりして調整していただいてとても助かり勉強にもなりました。
今後も引き続き植物園での展示協力等をしていきます。その中で植物園に少しでも多くのアリ植物を提供していってアリ植物展が夏の食虫植物展と同じように、全国で当たり前に毎年開催されるようにしていきたいです。
現状では自分のコレクションを運んで持っていくしかないのですが、ほぼほぼ一点しかなく、尚且つ展示・移動によるダメージもあるので悩ましいのですが、ここはやはりリスクを承知で少しでも多くの方々に魅力や情報を伝えていくべきだなと感じています。

アリ植物はまだまだ流通が少なく、栽培方法もまだよくわからないものがほとんど。しかし最近では自分を通してメディアに紹介される機会も多くなっているし、より認知度が上がる前に少しでも多くの情報を発信し、物を提供し、これから興味を持ってくれる人のために基盤をなんとか作っていきたいです。
今のところ普及も生産も情報発信もほぼ自分一人でやっているようなものなのでなかなか時間かかってしまうけど、ここまできたらなんとか頑張りたいです。ただ少し弱音を吐くと、ここのところのコロナ禍と展示と農場立ち上げの設備投資諸々でお金がなくて負のスパイラルに陥りかけていてどうしようかなっていう感じ。
出来ればバイトとか雇えたら生産量も増えるんでしょうけど、モノも輸入しづらいし、売れば増殖かけれるものが減るし、高額なもの欲しがる趣味家もまだ少ないし…
まぁそんな感じで若干落ちてはいるんですが考えてないわけではないので未来の自分がなんとかしてくれるでしょう。




……ちょっとネガティブになってすみません笑


今回の展示で色々嬉しいことや気付いたことが多くありました。
咲くやこの花館での展示は食虫植物展の中での特別展示でしたが、その圧倒的なまでの食虫人気には驚きました。
興味を持つ部分ってどこなんだろうと思って来場者の反応を見てみると、実際に虫を食べている動画や痕跡かなと感じました。アリ植物に置き換えるとアリが住んでいる様子とかですね。確かにこの部分ってあんまり紹介できていない気がするなと。
逆にアリ植物の方で言うと今回ミルメコディアの塊茎の断面を見せる展示をしましたが、それが一番よく食いついて見てくれていましたね。
自分も色々紹介してきたつもりでしたが、今回の展示の反省を生かして、より面白くわかりやすい展示もできるよう頑張りたいなと思いました。
東山植物園での展示は愛知県の再びの緊急事態宣言と猛暑とあり、来場者は少なめでしたが、植物園の常連のお客さんからはこれからも引き続き展示してほしいと言う声を多くいただきました。

どちらの展示でも、これだけの種類を初めて見たとか、そもそもこんな植物があるなんて知らなかった、面白いと言う声を多くいただきました。即売会では子供の実験用に苗を買って行ったり。
こういうことって結局消耗品みたいになってしまうので嫌がる人が多いと思うんですが、自分は嬉しかったですね。多く生産された普及種などは手の届きやすい価格で気軽に買えて、色々興味を持ってもらうきっかけになってもらいたい。食虫植物が今これだけ有名なのもホームセンターなどで毎夏出てくるようになった安価な生産品の影響が大きいでしょう。
アリ植物が安定してそうなるにはどれだけかかるかわからないですが、将来的にそうなればいいなと思います。


このHPも情報発信の場として作ったのですが色々遅れてて申し訳ないです。
まだバタバタですがこれからも長い目で見守っていただけたらと思います。

東北イベント

仙台「花と緑のココロ博」ありがとうございました!

・・・と事後報告ですみません!
こちらでも告知すべきだったんですが何だかずっとバタバタしていて更新忘れていました・・・。

BORDERBREAK ゾーン(雨林園藝 /つるかめ山草園/ISHIIPLANTSNURSERY/necomoss)
にて出店させていただき、今回のイベントでは「アリ植物の魅力と育て方」と題してミニセミナーをやらせていただきました。
セミナーの準備をしていると、そもそもアリ植物って何だ?っていう基本的なこととか、わかりやすく育て方って?とか、今まで放置気味だったことを整理する良い機会になってとても良かったです。

アリ植物って色々な共生関係で存在していて、園芸でいう所謂アリ植物って特に定義がないんですよね。食虫なんかは消化酵素があるかどうかとかだった気がする。
ここの定義、ここで書いたら長くなるからちょっと飛ばしますけど・・・

一般の方も多いので入手しやすいアリ植物とかまとめて見たけどもう全然無い笑
あっても全て東南アジアのものばかり!世界中にあるのに・・・やっぱりまだまだですね。少なすぎて本当に驚きました。
海外業者含めて購入できるものならまぁまぁありますけどね。それでも少ないかなぁ。



そして今回東北ということで最初から売り上げ的には厳しいことを覚悟して行きましたがやっぱり厳しかった・・・!BORDERBREAKゾーン全体でもなかなか苦戦していたかな。
それでもこれからアリ植物を始めたいという方が多くいてとても嬉しかったですね。
普及種すらもあまり出回っていないようで。




今回、セミナー、販売とやって痛感したのは普及種の少なさ。始めにくさ。


感じてはいたけど、もっと気軽に少し集めて楽しめるものがもう少し欲しいですね。
今年は更なるアリ植物の探究と共に普及種の充実も頑張りたいなぁと感じました。




しかしセミナーの準備をしていてもどうしてもアリダマに話が寄ってしまう・・・
現在5属約150種ほどありますが、そのうち約50種ほどしか画像で確認できないんですよ!
加えて地域変異やらまだ見ぬ新種やらが盛り沢山・・・。共生関係なんかもまだまだ知らないことばかりです。
やっぱりアリダマ面白いんだよなぁ。いつか他の植物愛好会みたいにアリ植物愛好会でも作って大人数で語りあったりできるのが夢です。



だいぶ話がずれましたがたくさんのことに気付いたイベントでした。
ギリギリ経費も回収できてよかったです。(ということはウン十万円分の植物が無くなっただけ・・・?恐ろしい・・・この体験はプライスレス・・・)


懲りもせず今後も色々なイベントに出店していきますのでまたよろしくお願い致します。
次回は 京都府立植物園 早春の園芸市 です。

HP開設!

皆様明けましておめでとうございます。

いやーやっとこさHPを開設することが出来ました・・・!!
と言ってもまだまだコンテンツが少ないのでこれからなのですけどね。

以前続けていたブログもほとんど更新しなくなってしまい、FBも放置状態、インスタも始めたけれどタグ付け面倒臭くてほぼTwitterだけの情報発信となってしまっていました。
しかし自分の経験則や情報も増え、趣味家と言わないまでも興味を持ってくれた方々がどんどん増えていくのを感じて、このままではいけないなと思いようやく本腰入れてHP作ることに致しました。

Twitterはめちゃくちゃ気楽に投稿できるんだけど、リアルタイムで見てくれていないとどうしても情報が流れやすい。アリ植物に興味を持ってくれた人がのめり込まないのも何故だろうと考えていたら、気になった時に調べて情報をまとめて得る場所がないなと気付きました。
自分もここまで植物にのめり込んだのは色々な方のブログやHPがあったからですしね。
もちろん時代も変わって昔より見ている人は少ないのかもしれないけど、SNSなどの「流れる情報」、HPやブログなどの「留める情報」と、うまく使っていけないかなと考えています。

今や情報はネットで探せばかなり深いものまで探せますけど、それはそこまでの熱意がある人だけ。少しだけ興味を持った人でも、知れば引き込まれてしまうような、そんな手助けできる場となればいいな思います。
・・・まぁ別に変な使命感持ってやっていないんですけどね!!とにかくアリ植物って面白いんです。知的好奇心の赴くままに!自分の考えや情報を整理する場としても有効活用したいです。

しかしまぁ色々な機能があるので詳しければわかりやすくまとめられるんだろうけど、そういうの全然詳しくないので頑張らなきゃなぁ。
悩んで更新しないと全く意味ないし、徐々に慣れていこうと思いますので、暖かい目で見守ってください・・・。

あ、以前のブログ読みたい方はこちらからどうぞ
https://stringeplants.hatenablog.com/

それでは皆様、よろしくお願い致します。